節分に豆まきを行うのは昔からある恒例行事ですよね!
でも、なんで節分の日に豆まきをするのでしょうか?
また、豆まきは楽しいけれど後片付けが大変だから、豆まきをためらってしまうご家庭も多いのではないでしょうか?
そんなご家庭に、節分の日に豆まきする理由や作法、簡単に後片付けができる豆まきのやり方をご紹介します!
節分の日に豆まきをする理由は?
昔から季節の変わり目には、邪気が入りやすいと考えられていました。
新しい季節が来る前に邪気を払って幸福を呼び込むために、追儺(ついな)と呼ばれる宮中行事が行われるようになりました。
この追儺(ついな)は「鬼払い」「厄払い」と呼ばれ、その行事の一つの名残りとして節分の日に豆まきをする習慣が残ったと言われてます。
「鬼は外」の「鬼」の由来は?
「鬼」は「おに」と呼び「陰(おん)」に由来しています。
「陰」は目に見えない邪気や悪い気を差し、目に見えない災害や病、期がなど、の想像を超える出来事は全て「陰」によるものとされ、「鬼の仕業」とされるようになったのです。
その結果、節分の日には鬼に豆をぶつけて退治し、幸福を呼び込もうという習慣ができたとされています。
豆まきで大豆が使われる理由は?
昔から大豆には、五穀のひとつとされる穀霊が宿るとされています。お米の次に神事に用いられてきた主な理由は下記にあります。
・お米より粒が大きい
・穀霊は悪霊を祓うのに最適
・まめ=魔滅
また「まめ」は「魔の目」も意味しており、魔の目に豆をぶつけて退治するといった意味合いも含まれているそうです。
豆まきに使用される豆は必ず入り豆ですが、これは生の豆を使って広い忘れてしますと、そこから芽が出てしまって縁起が悪いとされているからです。
「炒る」は「射る」とも言われ、「魔の目を射って滅する」という意味も含まれているのです。
豆まきのやり方
それでは、豆まきを楽しむ際の一般的なやり方をご紹介します。
①福豆(炒り豆)を用意する
福豆とは炒った大豆の事を言います。
福豆はスーパーでも簡単に手にはいります。
豆が容易で来たら、枡もしくは神様にお供えものをする際に使う器である三方に入れて、豆まきを行う夜まで神棚に供えておきます。
神棚がない場合は盛り塩と一緒にお供えしておくといいと言われています。
気を付けたいのは必ず「炒った豆」であること。
生の大豆をまいて、拾い忘れたものから芽が出ると縁起が悪いと言われています。
一般的に節分用に販売されているものは、炒った大豆が使用されています。
➁豆まきは節分の日の夜にする
最近では、お寺に芸能人が訪れて豆まきをしている様子をテレビで見ることがありますよね。
お寺や幼稚園、保育園では昼間にやるのですが、鬼は夜中に来るといわれているので一般的には豆まきは夜に行います。
ただ、夜中に豆まきをすることはできませんので、実際には夜ご飯を食べる前か食べてからが現実的ですよね。
恵方巻きを食べるご家庭だったら、豆まきをして邪気を祓ってから清々しい気分で恵方巻きを食べてさらに福を呼び込むといいかもしれませんね。
③豆まきは家長が行う
豆まきはその家の主人の役目です。
よくお父さんが鬼役で子ども達が豆をまくという光景がみられますが、本来は家長が行うものとされています。
年男や年女、厄年の人がやる場合もあります。
ただ、豆まきを季節行事として楽しむなら、こだわらず家族みんなで楽しめればそれでよしですね!
④「鬼は外~福は内」と豆をまく
「鬼は外~福は内」と大きな声を出しながら豆まきをします。
玄関や窓を開けて「鬼は外~」と言いながら豆をまき、邪気が入ってこないようにすぐに窓を閉めます。
奥の部屋から順番に「福は内~」と声を出しながら各部屋に豆をまき、最後に玄関にまきます。
面白いことに「鬼」とつく苗字が多い地域では「鬼は内~福も内~」と言う地方もあるそうですよ。
⑤豆を食べる
家中の豆まきが終わったら、今年1年の厄除けを願って豆を食べます。
一般的に食べる豆の数は数え年である『自分の年齢+1』。
なぜ豆を食べるのかと言うと、福豆を直接身体に取り入れることで「健康で過ごせますように」と願う意味があります。
幼い頃は「もっと食べたい」と思っていましたが、最近では「こんなにも食べられない」という状態に。
でも食べる理由がわかると頑張って食べてみようかなという気持ちになりますね。
量が多すぎて食べられない場合は福茶として飲む方法もありますよ。
後片付けを簡単にして豆まきを楽しむ方法
豆まきで一番厄介なのは終わった後の豆拾いですよね。少しでも簡単に豆拾いができるおススメの方法をご紹介します。
・豆まきをする場所にビニールシートを敷いておく
豆まきをする場所にビニールシートをあらかじめ敷いておけば、片付ける際にビニールシートごと豆を集められるので便利ですね。
豆まきをする場所を一部屋に限ってしまうのも、後片付けが手間にならずおすすめです。
・小分けにした大豆もしくは殻付きの落花生を投げる
豆まきしたあとひとつひとつ拾うのは手間ですよね。
そんなときはいくつかの大豆を小袋などに入れた状態で豆まきをすれば、後片付けも簡単です。
地域によっては大豆ではなく落花生を撒く地域もあるようです。
殻付きの落花生であれば、大豆よりは後片付けも簡単そうですね。
・豆を拾うのも遊びの一貫にしてしまう
お子さんとどちらが多く大豆を拾えるか?といったゲームにしてしまえば、お子さんも進んで豆拾いを手伝ってくれる可能性が高いですよ。
・掃除機の吸い込み口にガーゼを付けて吸い取る
掃除機の吸い込み口にガーゼを輪ゴムなどで固定して吸い取れば、拾うよりも早く豆拾いができます。
ただし他のゴミも一緒に集めてしまうので、食べる際にはよく洗う必要があるでしょう。
まとめ
節分の日の豆まきは、近所迷惑や後片付けを考えるとためらってしまいがちですよね。
でも子供が喜ぶ行事でもあるので積極的にやりたいところ。
ちょっとした工夫をすれば、後片付けも簡単になります。
家族内のコミュニケーションにもなる豆まき。
節分の日には家族みんなで楽しんで福を呼び込みましょう♪
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